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2008年8月23日 (土)

北京オリンピック野球に見る日本

 メディアの皆さんは「金」が当たり前だと思っていたようだ。私自身、野球小僧で育ったこともあって、残念であったことは確かである。

 実況を聞いていても、日本のいいプレーより、ミスしたプレーに対する悲痛な叫びや苦言を待っていたかのように繰り返す姿にも、「お前らプロなんだから金だ!!」という気持ちが如実に表れていたように思う。仕方がないのだろうが「スポーツのよさ」を満喫できたとは言いがたい。

 過去のオリンピック野球を見る限り、日本のレベルうんぬんより、世界のレベルが柔道同様、どんどん上がってきていると感じてた私としては、充分ありえる結果だと思った。

 日本野球は、アメリカには目を向けているが世界には積極的に向けていない。世界大会を睨んでいるわりには、世界をマーケットにしたマネジメントが進んでいるとは見えない。また、メジャーリーグの考え方とも時にあわないこともあり、孤立感もある。

 その点、ヨーロッパなどではサッカーや他の種目と同じ、クラブスポーツとして育ってくる。育成システムや環境整備、地域密着など日本野球界が考えもしない(できていない)プラスのスパイラルでのし上がってくる。

 4位決定後、「プロの意地」とか「日本の野球はこんなもんじゃない」というコメントをどこかで見たが、世界における日本野球のポジションをまずはよく把握してほしい。10数年前にオランダに行った時,小さなクラブに天然芝の野球場があった。「あぁ~いずれはバレーボールのように勝てなくなる日が来るなぁ~」とそのとき感じた。ヨーロッパのスポーツクラブが本腰になると、いろんなスポーツ種目を子供達は行き来できることもあり、興味・素質のある選手はすぐ台頭してくる。

 今回の悲しいことは、日本が金を取れなかったことだけでなく、暫定的かもしれないが、最後の野球大会となったことである。次回のオリンピックでは廃止となった野球を再びオリンピック種目として復活させる必要がある。そうしないと、子供達の野球離れが再発するかもしれないからだ。

 その点において、日本が世界に役立つとしたら何が出来るのか、よく考え、すぐ行動して欲しい。パラダイムは充分あると感じる。例えば、今回の大会で、オランダなどに素晴らしい選手がいることがわかったのなら、さらに世界中に野球を広め、日本で育成するというスタンスをとってももいいのでは。近年広がりを見せている、BCリーグはそんな存在にもなりえるのではないだろうか。

 日本人だけで盛り上がり、昇華する日本野球もいいが、アメリカから育ててもらい、現実NPB選手の憧れはメジャーリーグになってしまった。今度は日本が野球のパイを広げ、マーケットを拡大し、世界から賞賛されるような存在にならない限り、50年、100年後の日本野球はどうなるのかとても心配である。野球界全体がビジョンを描く時に来ていると思う。

 さらに、リトルリーグや高校野球、大学、社会人、BCリーグ、NPBがバラバラになっている状態も、ビジョンを描く時には大きな障壁・課題となるだろう。そろそろ、スポーツ省庁設置などを含め、誰かが「なた振り役」になる時が来ているのではないだろうか。

 

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