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2006年6月28日 (水)

中田は最後まで中田らしかった

スポーツという遊びはよく人間性を現す。マージャンやトランプという遊びでは人柄がついつい出ると言えばわかりやすいであろう。それはそれでおもしろい。

私の本職である体育の授業でも黙ってみていると生徒は素直に表現してくる。どのレベルのサッカーに於いても同様である。20年もそういう仕事をしてくると、サッカーを90分見ればその人がどんな人かもなんとなく分かってしまう。特に采配している監督は顕著である。審判に文句しか言わない監督、状況を冷静に見つめる監督、それぞれ人間がモロ出しになっていて面白い。

私は高校時代の中田をそういう観点から知る機会があった。今から12年前、平成6年に富山でインターハイが開催されたときに彼は山梨代表韮崎高校の選手として参加していた。私は富山第一高校会場の会場長として韮崎高校vs奈良育英高校戦?(たしか奈良育英だったような・・・しかも楢崎がいたはず)に居合わせた。すばらしい身体能力だなぁ~と思うと同時に、なんて「わがままな選手」なんだろうと感じた。

当時はU-17日本代表としてすでに中学年代よりスター扱いだったと記憶しているが、代表ではそういったところをどのようにコーディネーションしているのかと不思議に感じた。きっと韮崎高校でも扱いに苦慮した選手だろうとすぐ分かる。そういった気概の選手はどこにでもいるのであるが、このまま社会に出ると時にはリスクになるだろうなぁ~と見ていた。

日本ではうまい選手にキリッとしたことを言えない指導者が多い。こじれるのが嫌だからである。その選手がやる気をなくすと周囲にまで伝染し困るからである。でもそれは将来を見たときにその選手にとっては大誤算となる。

実際その試合でも彼は試合中に何度もミスをする。もちろん周りの選手が付いていけない部分もあるだろう。しかしドリブルをカットされたり、パスミスをすると彼は必ず間髪入れず「おまえが○○だからだ!!」とか「もっと○○だろーっ!!」と味方に罵声を浴びせるのである。そういうリアクションをしないと気持ちが収まらないのである。

マージャンで言うと振り込んだあとに「おまえが・・・だからだ」とか「・・・だったら俺が上がっていたのに」などの結果論に対するリアクションを必ずとる人と同じ状況である。

こういう人がいるとマージャンでは卓上のライバル、サッカーではピッチ場の味方も敵も初めはリーダーシップがあるように感じるかもしれないが、繰り返されるうちに嫌気がさしてくる。中田はそれでも言い続けるのである。富山大会終了後にあるスポーツ雑誌のレフリーコラムに名前こそでなかったが彼や彼と似たような選手を酷評する記事がでたくらいだった。わたしもそれには同感した。

リーダー性はあっても「スポーツマンシップ」を持ち合わせていないのである。

しかし、その後私が見る限り、彼は彼なりに年月と共に成長してきたと感じる。現に彼はレフリーに噛みつくようなことはしない選手である。また、オフザピッチでの趣味や勉学に取り組む姿勢は現在のプロスポーツ選手が学ぶべき点が多い。サッカーしかできない人間やJを引退した後夢を持ち合わせていない人間ではないところはお手本とするべきである。それに相手に倒されても大げさに痛がらないですぐに起きあがりプレーに移っていく姿はまさしくプロである。特にペルージャへ行った時は「戦う人間」だった。それは中田らしい気概から来るメリットだったのかもしれない。イタリア国民が絶賛したのは当然である。

その後所属クラブ監督との折り合いが悪かったり、不運な日々もあったかと思うが着実に成長してはいると私には見えた。

ただ昨年2月に、私は単身イタリア・フィレンツェへ行き、彼の先発試合を見たときに、日本人としての先発出場のうれしさと、試合が進むにつれ徐々に不安を感じた。隣にいたペルージャ在住の友達にボソッと私は「これだともうレギュラーはないかもなぁ~」と言った。結局後半途中退いたのだが、その後、本当にその試合がパルマから新天地を求め移籍したフィオレンティーナでの最後の先発となってしまった。

隣人の友人は「なぜそう思うの?」と言った。何を不安に感じたかというと、彼は組織としてまとめようと必死になるのだが、周りの同調がプレーの中に見られないのである。特に彼はディフェンス面に強力な指導力を発揮しているのだが、彼自身がやらなくてはいけない攻撃参加の頻度が極端に少ないのである。少ないと言うより、タイミングが一歩遅れているのである。だから気づいてもらえていない。そこにはペルージャ時代のような「切り崩していく怖さ」はもうなくなっていた。確かにチーム戦術の中に攻撃参加を抑制されていたのかもしれない。しかし「人に何かを言うときは、自分の責任を果たした上で言わないと、真意は伝わりにくい」のである。少ない回数ではあるが良い上がりを時折見せる。そのときに味方からパスが出てこないのである。タイミングが悪いので周りの選手もその姿に気づいていないようであった。二十歳を過ぎ、国外へ行き、高校時代のあの気概から来るリスク(もちろん良いように反映するときもある)は軽減又は回避できたかに見えていたのだが、改善し切れていないようだった。

そしてすべてをかけて臨んだドイツW杯はジーコの心中にとってどのようなポジショニングだったのだろうか?「信頼している」とか「プロ意識があるのは彼だ」など賞賛する一方で、クロアチア戦のハーフタイムに中田から福西を変えるよう訴えられ、そのとおり交代させたり、実際のところどうだったのだろうか?ユース時代の監督のようにこじれると困る存在だったのではないだろうか?ある有名スポーツ新聞(6.28)には他の代表選手との仲が悪くいつも輪の外にいたようなことも記されている。

 結局は最後まで中田らしさを露呈してしまったと言える。また周囲は出させてしまったのである。彼は自分の方針を奏でる見識力・自覚力があり、それを具現化する発言力がある。リーダとして大切なコンピテンシーであるが、何かが欠けているため未だ生かし切れないままなのだろう。

 ではどうすればいいのだろうか?

私が思うに小さい頃から多くの世代(2~3歳離れたものも混ざるグループ)との遊びによる触れあいを増やし、多くの経験「いじめたり、いじめられたり、けんかしたり、仲直りさせられたり、仲直りさせたり、悩んだり、葛藤したり、喜び合ったり」をすることが必要であると強く感じる。

こうしている間にもサッカーが上手なだけで少年期から君臨する「将来のリーダー」が育っているかもしれない。そしてそれを本物にするコーディネーターとは、サッカー技術論議しか唱えられない勝つためだけの指導者だけでは無理なのではないだろうか?

何より大人社会にも各界に手本となる優秀なリーダーが少ない。上を見て育つ宿命にある子供社会を伸び悩ませているのかもしれない。

ただ、確実に日本スポーツ(サッカー)界は国民レベルで注目されるようになった。現にこの数週間どこの居酒屋に行っても、老若男女問わず日本選手の話題で盛り上がっている。こんな光景を誰が予測していただろうか?

まだまだ浅い歴史の中で、次につながる課題を発見または再認識させてくれたSAMURAI BLUEに心から「ありがとう」と感謝したい。そして最後まで自分を貫く勇気を見せてくれた中田に大きな拍手を贈りたい。

   

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2006年6月24日 (土)

監督とは

次期日本代表監督がオシム氏をターゲットにしているようです。

なぜ日本人監督でないのでしょうか?

サッカー以外のスポーツで外国人が監督をするケースは少ないのにどうしてでしょう?

一つはサッカーというスポーツを日本人がまだ良く理解し切れていない不安感からくるのではないでしょうか?

以前の記事で書きましたがSOCCERとはAssociationの略語です。Associationとは「組織」です。組織スポーツ=組織ゴッゴ・遊びであるサッカーを見極められる日本人がいないと言うことになります。よく探せばいると思うのですが、日本のスポーツ界は成績を残した選手あがりが監督となるケースが多いのでこの感覚が歴史上浸透していないのかもしれませんね。

今回のオシムや前回のトルシエなど世界的に有名な選手であったわけではありません。しかし優秀な監督と位置付けられています。監督とは何か?すべてのスポーツ界が考えるときに来ていると思います。これは年代によっても変わります。

残念なことに日本ではどの年代でも監督とは「勝負に勝つ」人と勘違いしているようです。

そうではなく「監督とは人を育てる人」のことをさすと思います。

日本は野球に代表されるように長嶋さんに憧れるプロ野球選手がいます。でもみなさん長嶋選手に憧れているのであって長嶋監督業に憧れているのではありません。

日本にも「名選手名監督にあらず」という言葉があります。

監督とは企業で言えば専門分野での人材マネジメント&モチベーションマネジメントにあたる人かもしれません。

現在の社会構造まで記載すると長くなるので辞めますが、監督は人間教育者であるべきと考えます。この感覚は日本人外国人問わず大勢います。私は選手を育てるシステムももちろん大事ですが、その方々に対する研修やモラルの明確化を打ち出すときに来ていると考えます。

日本の育成年代での監督は殆んどが教員を含めボランティアなので「情熱」さえあればOKサインを出してまう風潮があります。サッカー界は最近指導者の資質向上に飛躍的なプログラムを確立しつつありますが、日本全体ではどうでしょうか?

監督とは何か?学校教職員に対する風当たり同様の責任を持たせるにはどうしたらいいのでしょうか?

私の答えはやはり地域単位でのスポーツクラブだと考えます。会費を取る代わりにきちっと評価を受ける。そんなコーチ・監督の中から日本人監督は生まれると考えます。私も学校部活動の顧問をしますが、この点における責任感はサッカー部が企業経営ベースになっている私学を除き、公立学校部活動にはないと実感します。しかし少年サッカーでは全国大会に出場するためなら手段を選ばない指導者もいます。

この「いびつ」かつ「ばらばら」な育成システムにメスを入れられるのもスポーツクラブです。今後の地域におけるスポーツクラブの発展に共に努力し期待したいと思います。

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2006年6月23日 (金)

日本vsブラジル<後半>

まもなく後半だが場合によっては中田・中村も含めて、福西・小野・大黒の投入が必要と見る。

しかしロスタイムの同点は痛かった。後半のキックオフの雰囲気が重い・・・

後半1分そしていきなりブラジルのシュートからコーナーキック、しのいでクリアがオフサイドとよくない。

いまさら言ってもしょうがないが、こんなに後半の立ち上がりに響くのである!!

5分とうとう日本サイドでの展開が殆んどとなった。立ち上がりの5分が要注意とよく言うが、ブラジルとしては上出来の立ち上がりとなってしまった。しかもロナウジーニョ&ロナウドのコンビネーションから決定的なシュート!!これでブラジルは余裕が出るはずだ。

この押されっぱなしの状況を打開するにはもう一度中盤からの厳しいプレスを早く出すことである。

53分ジュニーニョのミドルが決まる!!プレスが高い位置からないので余裕から出る「ミドルシュート」と言う戦術である。これは痛い!!

55分小笠原と中田浩が交代。なぜ小野でないのか?小野の体調が悪いのか?この理由がわからない。私なら交代は小笠原でなく前後半を通してボールに絡めていない中村ではないかと思う。

59分中村がポジションミスから簡単なスルーパスを通され、振り切られて3点目の失点。身体能力では中村はきついのだから始めのポジショニングを間違えると辛い。

このレベルになると前半の失点も含め、ちょっとしたポジションミスは命取りとなることが証明されていると思う。

中村はもう機能していないようである。とくにDF面ではいないのと同じになっている。早く交代するべきと考える。

変わって入った中田も仕事ができていない。

65分たしかに臨みは限りなく薄くなったが、日本は2点目を取る姿勢を見せるべきである。そういう意味では小笠原と中田を変えた効果が現時点であったとは思えない。

70分日本のコーナーキック。もうFKかCKでしか働く場所のない中村がキックミス。そしてブラジルは主力の交代。雰囲気的にじわじわと苦しめられいる。

ここで日本は意地を見せなくてはならない。その気にさせる選手交代が必要。

74分中田がまたロングパスによる一発を狙い始めた。これはもっと悪い状況に追い込むだろう。しかも日本DFも加点を恐れ下がり気味になっているので、画面では見えないが、きっと今はFWとDFが間延びし始めていることと思う。これでは効果的な日本らしい攻撃は不可能である。

77分相変わらず中田英はラストパス(キラーパス)しか考えてないようだ。分厚く攻める起点となり高い位置でラストパスを狙って欲しいのだが・・・

81分前と後が完全に分断し、ブラジルのシュミレーショントレーニングとなりロナウドがシンプルな壁パスから追加点。ブラジルには焦りがなくなりサッカーを楽しみ始めた。

キックオフのとき稲本が大きな激を飛ばしていた。最後まで気をはいていた選手の一人だと思う。

このあと終了までペースを変えられず終了。

奇跡は起こらなかった・・・

でも少し夢を与えてくれた代表に国民の一人として感謝したい。

<予選リーグ総括>

今日の前半のような試合をオーストラリア・クロアチア戦で出すプランニングが必要であったように思う。ブラジル戦を前にグループリーグ2位以内を確定をしたかったのだが、ブラジル戦になってようやく全力を出す手段となったことが敗因のひとつかもしれない。

とにかく選手起用や交代に関して精度を欠いたと言われても言い訳ができない結果となったように私は感じる。

<今後の課題>

さて心配なのはこの後の新生日本である。現代表は世界では通用しなかったとは言え、U-20やU-17からの国内では少ないタレントである。しかし現在特徴のある若手選手が育っているかと言えば、クラブユース選手権などU-18の国内大会を見る限り素材不足のようにも感じる。

トータルに整った選手育成を今後どうしていくのか?バランスの取れた身体能力、どのポジションでもオートマチックにヘディングの競り合いがきちっとでき、ディフェンスができてシュートができる(シュートに自信がある)能力。

どれもサッカーボールさばきが得意なだけ(サッカーしかしてこない選手育成)では最終的には世界レベルの選手にはなれないのであろう。。。

総合的な育成視点で少年期から老年期まで様々な種目と共に過ごすことのできるスポーツクラブの整備が鍵を握っているように思われるのは私だけであろうか・・・

そういう意味ではNPO法人富山スポーツコミュニケーションズはミッション・ビジョンに向かいまだまだできることがある。国中にそのようなクラブが何千・何万とできたときに、サッカーだけでなく日本にスポーツ文化が根を下ろす時と考える。

NPO法人富山スポーツコミュニケーションズは     http://www.toyamasc.net   です。

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日本vsブラジル<前半>

ドルトムントの奇跡は起こるのか?

今日も時系列で分析したい。

まずはスターティングメンバーだが私が前回も予想したメンバーに近い。

小笠原や三都主と小野がどうだろう?というぐらいである。

前半立ち上がりは中盤のプレッシャーがまずまずである。

しかしブラジルの攻撃はシンプルであるが、タレントが違う。確実に枠を捉えるシュートが前半7分ぐらいから飛び始める。日本の攻撃で気になるのが中田が低い位置から常にフィニッシュを意識しすぎている。

17分加地からチャンスをつくる。稲本の上がりからのミドルシュートが初シュート。何とか攻撃にリズムが出始める。

23分またしても加地のサイドより突破! センターリングの精度があれば決定的となっていた。

加地のサイドからしか攻撃の糸口が見えない場合、三都主と小野をいずれ変えることもこの時点で考えられるのではないか・・・

30分を過ぎゲームの流れに一定の落ち着きが出た。ここからなんとしても2点取る姿勢を維持し高めたい。

34分三都主からのスルーパスを横に長い距離を走った玉田が落ち着いて先制!!!

この時間帯の先制はとっても大きい!!

このチャレンジャー精神を最後まで維持して欲しい。

気になるのが中村が消えている。追加点が必要な日本は小野の投入タイミングを早めにしたいところだ。また高い浮き球ボールを玉田が触るケーるが多く、これは巻が触りたい。

ベンチが映ったが、アップさせているのだろうか?

またこのゲームにおいて日本は芝に脚を取られるシーンが多い。気負いすぎでいるとも思われる。

42分稲本のフォローアップからチャンスメイク。やはり上がるタイミングは日本選手のMFの中では群を抜いている。

後半への望みをつなげるには、この後3~4分をゼッタイ失点しないことである。

44分中澤がFKに対して上がった。アウトオブザプレーのときに早く戻ることである。

ロスタイムは1分しっかり守ることである。

45分最悪の失点。スローでわかるが、もともと三都主がロナウドをマークしている。しかし右サイドへいいパスがでる。これに対して、三都主がロナウドのマークをはずし、パスに飛び出した。これはシュートされないためには正解である。しかし一緒に中澤までずれてしまいロナウドの前に中澤がつられてしまった。あそこは中澤がマークチェンジに行かなくてはいけなかった。マークチェンジとはロナウドとゴールを結んだ位置にいなくてはいけないということである。坪井もカバーに行けたかも知れない。

しっかり守るとはどういうことか?一瞬マークの大原則を忘れてしまった。しかもダイレクトでヘディングの折り返しがあると思わなかったのかもしれない。

だたそういう意味ではブラジルのDFよりよくしのいできたとも言える。後半に期待しよう!!

小野と大黒の投入をどうアレンジするかも見所である。

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2006年6月18日 (日)

日本vsクロアチア分析<後半>

後半スタートから稲本を出したことは正解と考えるが、交代が福西はどうだろうか?攻撃陣交代のタイミングがどう出るか?やはりキーポイントである。

しかしボールを取ったらカウンターの意識が強い。悪くないのだが、そのツートップも完全なフリーではないので、その後のフォローとしてMFが押し上げるのに時間を要する。リスクはそのフォローに行った時に取られると今度はMFが戻れない。この悪循環が怖い。

柳沢のあり得ないシュートはクロアチアのPKを外すより難しいし、チームとしてはショックだろう・・・あれをアウトサイドでシュートするということは前の記事で述べたように「決め」の意識が育っていない証拠である。もう交代させるべきと考えるが、ジーコはどうするのだろうか?

後半10分を過ぎてクロアチアの選手の足が止まった。下がってDFするようになったので尚カウンター攻撃は有効ではない。ゆっくり攻めて、その時間帯に逆に相手カウンターに注意することが重要である。

やはり稲本の飛び出しとDFの穴を埋めるカバーリングはタイミングが良い!!私は絶賛する。

16分ようやく柳沢が玉田と交代した。正解というより遅いくらいである。

次は高原の交代のタイミングであるが、中村も交えた大黒・小野を早めに投入するべきだと考える。残り25分でなんとしても勝たなくてはいけないのである。

(しかし関係ないが、TVのセルジオの解説は適切だが、M氏の解説はいつも感じるが解説ではない。第2実況である。だから私はいつも日テレのサッカーは見たくない・・・でも今日は仕方がない。)

残り20分となりクロアチアの脚はより止まった。しかし引き分けではブラジルに勝たなくてはいけなくなる。宮本がイエロー2枚で出れないとなると、よりここで勝たなくてはいけない。そろそろ最後のカードを切らないと後で後悔することになる。

後半32分中村からこのゲーム初めてといえるダイレクトパスからのチャンスを玉田が作った。この攻撃がオーストラリア戦から欲しかったFWとMFのコンビネーションである。

攻めてはいるが、三都主サイドからのセンターリングが寄せきれず簡単に上がってしまう。これはとってもまずい。三都主を下げ3バックにして小野か大黒(3トップにする)を入れたい時間である。そこをジーコは見えているだろうか?

後半38分三都主はもうフラフラである。まずい。

後半39分大黒が高原と交代。私なら三都主と交代させ3バックにする。

一方のクロアチアは41分DFをFWに変えてきた。監督采配ここにも違いがある。

せっかくの日本ペースが41分を過ぎてコーナーキックを与え変わってしまいそうである。

43分三都主の絶好のセンターリング!!なぜニアサイドに走らないのか?FWとしては大チョンボである。

結果がすべてといった選手たちであるが、クロアチアも含め死力を尽くしたと思う。

ブラジル戦は勝たなくてはいけない。またまたどういう布陣で来るのか?今大会ほど選手起用が気になる大会はない。。。

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日本vsクロアチア分析<前半>

<前半>

前半の立ち上がりは気負い過ぎでオーストラリア戦と似ている展開だったが、小笠原や中田、三都主のミドルシュートが多く出てリズムがつかめそうであった。シュートに強い川口がPKを防いだことはチームに大きな影響を与えている。その後のロングスローには反応しなかったこともよかった。

しかしツートップは殆んど仕事ができていない。高原はボールに絡めておらず、柳沢は絡むが彼らしいイメージがつかめきれず、慌ててしまい逆にミスプレーが際立って目立った。

課題点としてディフェンス面では自陣ペナルティエリア周辺での相手選手との距離を空け過ぎてアプローチになっていないこと、攻撃面ではワンタッチコントロールからのパスが多く、DFの視点を慌てさせるダイレクトパス(壁パスやワンツーパス)が少なすぎる。しかしオーストラリア戦よりゆっくりするところはゆっくり攻めることができているので、勝てる確立は70%ぐらいだろうか。

70%で進める条件として、私は後半のスターティングや途中での選手交代が大きなキーポイントと見ている。

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2006年6月17日 (土)

JFL YKK vs ホンダと日本代表布陣

明日のW杯「日本vsクロアチア戦」を前に、今日は私たちNPOの観客動員策に向けた無料サービスである「JFL観戦ナビゲーションサービス」を行ってきました。

カードは「YKK AP vs ホンダFC」で2位ホンダとの差は「勝ち点3」とあってどうしても負けられない試合でした。

また毎回ナビゲーションに来て頂いているYKKファンの方には感謝しています。こんな素晴らしいファンが富山にいるんだなぁ~と思うともっとサッカーの魅力をしっかり伝えなくてはいけないなぁ~と感じました。

富山でのゲームで毎回気になるのは、①サポーターと他の観客が2分化している ②お客さんが反応するのはシュートを外したときの「ため息」や「ハンド!!!!」とか「今のファールだろーっ!!」が多い。ですからゲームを観るコツ、観点を広く理解してもらう必要があると改めて感じました。

さて試合の方です。YKKは0-1と負けてしまいました。YKKは大味なパワフルサッカーをするのですが、特にMFにリズムメーカーがいない感じがしました。ホンダのアプローチも良かったのですが、ファーストタッチに意図が感じられず、浮いたボールはそのままパス(パスというよりもクリア)してしまうのです。

0-1ですからなんとしてもシュートシーンまで何回もボールを運ばなくてはいけません。

大味な攻撃だけでは守っている相手DFとしては、不注意さえなければ守りやすくなります。

せっかくボールを奪ったら、奪った人もしくは次のボールタッチ者がまずは落ち着いて判断できている、もしくはできそうなプレーヤー(相手選手がディフェンスチャレンジできない状況にいる味方選手)に慌てないでパスをし、落ち着かせることです。いわゆる「リズムの切り替え」や「攻撃の起点つくり」です。

大味なプレースタイルは似通ったレベルの対戦では大量得点できないデメリットがあります。また、リーグ戦は節が進むにつれ次第に強豪とあたるので、リーグ後半にチームの調子を落すことにもつながる傾向が高く、リーグ内では並外れた身体能力を持った選手を複数有することが必要にもなります。

サッカーはスピードを要求されるスポーツですが、一般的に日本ではまだ「身体のスピード」ばかりに目が行くようです。しかしほぼ同じ体力・技術・戦術理解のゲームで一番大切なスピードは「判断」です。判断のスピードには精神的な意欲・遊び・事前情報収集感覚が必要です。切羽詰った場面でもすでに答えが出ていて90分冷静にプレーができることが重要です。

まるで日本vsオーストラリアのMFとFWの関係を見ているようでした。

次節も強豪ですのでがんばって欲しいものです。

あと新聞などで見る明日の日本スターティングですが、心配だなぁ~というか、クロアチアから3点取らなくてはいけない布陣には見えないのです。結果よければいいんですけど・・・

またジーコが柳沢や高原について「シュートに自信がないようだ・・・」といいながらまたスターティングに置くのはどうだろう。策があってのことと思うが・・・この布陣で行くときは前半20分までに少なくとも綺麗な得点シーンによる1点、できれば2点取らないと自信が出てこないと感じています。3点欲しいのにトップを変えず、しかも3バックから4バックにした理由を明日は分析してみたい。

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2006年6月15日 (木)

日本予選突破のシナリオ

日本決勝トーナメント進出の可能性が極薄いとされている中、果たしてそうだろうかと考えます。

キーポイントは「クロアチアvsオーストラリア」戦にあります。

日本は先の記事で述べたようにクロアチアには勝つしかありません。ブラジルよりは勝てる要素も多いと感じます。

ということはクロアチアは2敗となるので、可能性がなくなります。その可能性のないクロアチアに一働きしてもらわないといけません。

それはオーストラリアに勝つことです。またブラジルもオーストラリア戦を取りこぼしてはいけません。そうなればオーストラリアも2敗となります。

日本は1勝1敗となった後に最終節のブラジル戦に引き分ければ、2位通過となります!!

これは他力本願とは言え、可能性は低くないと感じています。

何はともあれ、クロアチアに勝つこと!!できれば1勝1敗1分けでオーストラリアと並ぶ可能性もあるので、3-0以上で勝ちたいところです!!

もしかしたらオーストラリア戦の3点目が最後まで響くかもしれません・・・

可能性がある限りSAMURAIであって欲しいものです。

「ドーハの悲劇」は他の国に味わってもらい、「ドルトムントの奇跡」になるよう祈っています。

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2006年6月13日 (火)

日本vsオーストラリア分析

ランキングでは格下で、この初戦に勝つことはグループリーグ突破の最低条件でもあります。でも残念ながら負け試合となりました。

私なりの勝手な分析ですから人それぞれだと思います。一つの見方として独り言開始!!

前半日本のほうが良いように見えた人が多いかと思いますが、僕は完全に悪いスタートだと思いました。友達にはこのままだと「同点になってしまう確立は60%」とメールしました。

前半シュートらしいシーンは圧倒的にオーストラリアが多かったのと、ツートップとMFとのコンビネーションが悪かったです。日本の得点は相手ミスによるものです。しかし中澤・宮本がほぼ完璧だったので何とか切り抜けたといった感じでした。

後半30分を過ぎ、同点になる確率は40%に減ったと友達にメールしましたが、それでも40%です。しかもベンチの様子が映されましたが、余りアップをしていませんでした。この暑さや坪井が抜けた中、選手交代のタイミングは後半開始早々からあったと思います。もう1点を入れると相手の動きはグーッと止まりほぼ試合を決定付けるのです。

中村も「ここ」というシーンで2度のイージーなトラップミスをし、高原も柳沢へ2回いいパスを送っていれば決定機になっていましたが「ここ」というところでミスが目立ちます。柳沢も以前の記事に書いているようにシュートに自信がないため、中途半端なシュートが結局目立ちました。中田もディフェンス面では身体を張り素晴らしいプレーをしているのですが、一時のような攻撃時のスピードがパルマ時代から余りなく、強引な縦パスが多かったと感じます。身体能力的に言って、カウンターはあまり功を奏しないと感じています。しかも1-0なのになぜカウンターなのか・・・慌てないでしっかり繋ぎ、ゴールに近いところで決定機を多く作りたかったところです。

特にツートップを早めに交代させ、コンビネーションの図れる小野を早めに投入し、私としてはゴール前に飛び出すタイミングを最もよく知っていると感じている稲本を投入したらどうだろうと思いました。オーストラリアは交代選手が3点取ったので、その点はジーコよりヒディング監督の方が一枚上だったように感じます。

それと同点シーンですが、フリーキックを川口が好セーブしたあと、スローイングに対し「川口!ここでゼッタイ飛び出すなよ~!!」と一人で呟いたその時、スローイング時にもう飛び出す構え(準備)をしていました。私の個人的な見方ですが、彼は好セーブをすればするほど、悪い意味でどんどん飛び出す癖が昔からあると感じています。特に好セーブをしてガッツポーズするキーパーは世界にはあまりいません。PKではないのです。事態は1-0リードであり、残り5分ですから、でできる限りGKが目立たないこと、いわゆるリスクを犯さないことに徹底しなくてはいけないポジションが、冷静さを欠いてしまったように思えます。スローで見て下さい。日本のマークはきっちりついています。しかも競り合いで中澤がいい間合いからしっかり競り勝っています。あの位置でパンチングできなかったら、相手とっては決定的チャンスとなります。スローでは相手一人に対し日本人選手3人が覆い重なっています。それではお互いのプレーの脚を引っ張るようなものです。川口がゴールラインに残っていればあのシュートは確実に手に収まっています。

残念ですが判断ミスです。キーパーが出るときは非常事態のときです。見方が足りないとかマークが外れている時とか・・・ましてやスローインですからパンチングしてもコーナーキックのように遠くへはじけません。ゴールラインを死守することから気持ちがずれたといっても過言ではないでしょう。ロングスローの目的はコーナーでもないのにキーパーを引きずり出しセカンドボールでゴールを狙うことです。その術中にまんまとかかってしまいました。結果論ですが、あそこでイチカバチカのナイスパンチングをして事態をどうしたいのでしょうか?積極的なディフェンスという見方もありますが、「オレが!!」という気持ちは冷静さを失うのです。

中澤も完璧なディフェンスをしていましたが、たった一度相手の肩に手をのせてしまったファールがあのFKシーン→スローインにつながったとも言えます。1-0でリードしてる場合、終盤ではいかにゴール前でのファールが命取りになるか・・・特に味方ペナルティエリア付近ではルールは守らないといけないと改めて気づかなくてはいけませんね。次の試合のためにも・・・

そういった意味ではワールドクラスの国々とまだまだ技術面においてヘディング・ラストパス・シュート(高原・柳沢は一度もボールヒットしたシュートがなかった)のミスが多く出た試合だったと感じます。

その後も攻撃のリズムが取れず、中村のミスパスなどが目立ちました。それとともにMFの運動量も落ち始めました。

やはりどうしても勝ち点「3」が欲しい場合は交代のタイミングはあったと思います。

2点目は小野・福西の上がりからの惜しいミドルシュートの後、ゴールキックから攻められ、見方ゴール前で中澤が身体を張り、前方へフィードしたボールを中村が取れませんでした。その後中村は身体を張ってアプローチにいかず、簡単に縦パスを入れさせてしまいました。そのボールの落しに対し、ようやく戻った福西と小野は目の前で歩いて見ていました。あれだけゴール正面でフリーにするとやられます。完全なチェックミスです。(ビデオで確認するとよくわかります)

3点目はマークに入った駒野の身体の向きはあっていますが、ポジションが右により過ぎです。右へ「ディレイ(遅らせる)」またま右へ「ジョッキー(外へドリブルさせてシュートの角度を少しでもなくさせる)」させなくてはいけないのに、左側(ゴール中央側)へ入りこまさせています。スローで確認するとよくわかります。あまりにも基本的なことですから普段なら簡単にできることなのに・・・完全に浮き足立っていました。

総括としてはラッキーともいえる好条件でゲーム経過したにもかかわらず、足が止まりかけている選手を「思い切って交代できなかった」=「2点目を取りにいけなかった」ことが敗因と感じます。負けてしまったことはしょうがないことですから、2戦目は下記のような布陣で臨んで欲しいのが私の希望です。また一番精神的ケアが必要なのは、小野です。1点リードして入ったのに、自分が入ってから3失点したことによるショックが心配です。

やはり中田・高原・柳沢が海外ではあまり出番がない理由かよくわかります。

私だったらこうする

「ゼッタイに勝たなくてはいけない日本vsクロアチア戦のスターティング」

FW:大黒・巻 →交代は玉田・高原

MF:ボランチ福西・稲本   

   サイド:中村・中田 →交代は三都主  

      トップ下:小野 →交代は柳沢で中村・中田を変え小野をポジション変更   

DF:宮本・中澤・坪井 

でどうでしょう。独り言でした。                                                              

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2006年6月10日 (土)

開幕!!

W杯が開幕しましたね~

「ドイツvsコスタリカ」戦を見られた方はどう思われましたか?

僕はハイライトしか見ていないんですけど、ドイツ「フィリップ・ラーム」の1点目は綺麗なシュートでした。もちろんシュートが素晴らしいのですが、ゴール前であるにもかかわらず、余りにもフリーでしたね。

ボールサイドには2人のディフェンダー(守備者)がいたのにどうしてフリーになったのでしょうか?そういった解説をしないとサッカー視聴者(ファン)を喜ばせられないですよね。

それではビデオにお撮りの方はスローで見て下さい。スカパーのHPではダイジェスト映像をやっていますのでそこでも確認できます。http://soccer.spbb.jp/game/index.html

得点を決めたフィリップ・ラームに近づくようにして走り、そのまま外のタッチラインに向かって膨らむように走っている味方選手がいたはずです。ちょうどクロスするように・・・

その選手に2人とも気を取られ中へ切り込ませてしまったのが敗因です。

あとはシュート練習をするようなものですから、運がよければ入ります。フィリップ・ラームはフリーであるにもかかわらず体制を後へ崩しながら蹴っていましたが、それがかえって沈むボールとなりポストに当ったようです。私もトップの選手でしたからよくわかります。

ここでもうひとつ・・・サッカーとは?

サッカーは英語で「SOCCER」と書きます。これは何の短縮語かご存知でしょうか?

「Association」の短縮語です。英語を短縮する際の約束事らしいのですが、最初の母音を取り、後の二つ目の子音を重ねてerをつけるようです。

例) Rugbby(ラグビー) → Rugger(ラガー) など・・・

「Association」を辞書で見ると「組織」などと記されています。

ということはサッカーとは組織ゲームであり、玉蹴りゲームではないということになります。

ですからドイツの1点目は「左サイド2対2」の局面で外を走った「FW1人にDF2人の目(意識)が重なる」ようにし、タイミングよくフィリップ・ラームが中に切り込めるようにした組織戦術の勝利」なのです。コスタリカのDFが逆を取られ滑って転んでしまっているのがその証拠です。

そんな視点で観るとサッカーは何倍も楽しくなります。

もっと「楽しめる視点」を養いたい方はNPO法人富山スポーツコミュニケーションズの観戦ナビゲーションサービスをご利用ください。どなたでも無料ですから楽しいですよ!!

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2006年6月 3日 (土)

ナビゲーションサービス

今日はJFL公式戦にて5回目の「観戦ナビゲーション」を行いました。

来場された5名の方には心より感謝しています。

特に毎回来ていただいているリピーターの方から「少しずつサッカーの観方がわかってきました。」と言われたときはとても嬉しかったです。

「サービスを提供している側が、サービスを受けに来てくれる人に感謝する」これはとても気持ちがいいものです。

結果は引き分けでしたが、「なぜ引き分けたのか?」総括したり、「なぜファールなのか?」や「局面的な見落とし場面」などをタイムリーに、楽しんでいただけるといいなぁ~と思います。

7月2日「YKK AP vs  アローズ北陸」富山ダービーではイヤホンを使用し、アナウンサーによる実況を交えた無線サービスを計画中です!!

スタジアムだからこそ楽しめる視点とTV・ラジオにしかできない視点を同時に提供します。是非体験してみてください!!

そして一人でも多くの方がスタジアム観戦に魅力を感じ、JFLや富山にもいつかは必ずあるであろうJリーグ、または様々なスポーツ種目観戦への観客動員にもつながればいいなぁ~と欲たましいことを考えております。。。

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